リスクとリターンの説明ですが、まずFXの基本的なルールである「自動ロスカット」について簡単に説明します。
ロスカットとは、為替の変動によって損失が発生した場合に、預けている証拠金が0になる手前で、自動的にポジションが決済される仕組みのことです。
このロスカットのレベルは、各FX業者によって決められていて、私が使っているトイレイダーズ証券のスタンダードコースでは必要証拠金の50%となっています。
どういうことかというと、例えば
10万円を証拠金として入金し、1ドル100円で1万ドル買ったとします。このときトレイダーズ証券での必要証拠金は2万円なので、
2万円×50%=1万円
となり、証拠金が1万円になるまで損失がでた時点が自動ロスカットレベルとなります。
つまり、FXにおける損失は自分が入金した証拠金内に限定されていて、それより大きな損失をだすことはないという仕組みです。
この仕組みのおかげで、自分の思惑とは逆に大きく相場が動いてしまったとしても、大きな借金を抱えるようなことはありませんので、少し安心してもらえたと思います
次に、上の例がどれぐらいのレバレッジをかけた取引をしていて、1ドルが何円まで円高になると自動ロスカットされてしまうのかを考えます。
ここまで順に読んだ人は分かると思いますが、10万円を証拠金として、1ドル100円で1万ドルを買っているのでレバレッジは10倍となります。
また、10万円の証拠金が1万円になるまで損失がでるということは、9万円の損失をだしているということになりますので、1ドル100円から1円、円高になると(1ドル99円になると)1万円の損失となることから、
1ドル100円から9円、円高になった時点がロスカットレベルとなります。
ですので、この例の場合の自動ロスカットレベルは、
100円−9円で91円となります。
つまり、1ドル100円のときレバレッジ10倍でドル/円を買った場合、安全域(自動ロスカットされずにポジションを持ち続けることができる範囲)は9円で、1ドルが91円になったときに9万円の損失が確定されるということになります。
これがこのポジションにおいて自分がとっている「リスク」ということになります。
ここで、「リターン」はどれぐらい期待できるかというと、スワップ金利とはのレバレッジ10倍のところで説明したように、元本に対する利回りは40%であることから、この例の場合のリスクとリターンの関係をまとめると、
元金10万円に対して年利40%のリターンが期待できるかわりに、1ドルが91円まで円高になってしまうと9万円の損失を確定してしまうリスクをとっていると言えます。
FXでは、レバレッジのかけ方によってこの「リスク」と「リターン」をコントロールすることができるので、次では各レバレッジにおけるシミュレーションをして、それぞれがどのような「リスク」と「リターン」の関係にあるのか検証します。